LGBT勉強会、をやるなら

 私だけ一人で妙にやる気なのでなんとなく文献リストを作ってみるなどする。もしどれか読みたいって人がいたらやるって感じで。

・古典
 私の専門に引きつけるとベンサム「自己にそむく違反」あたりが気になる。邦訳も出てるし、原文もネットですぐ参照できるから、技術的な問題はそんなにないだろう。まあでも200年近く前の本だし、ちょっと古すぎるかもしれない。

ホモセクシュアリティ (叢書・イギリスの思想と文化 (2))

ホモセクシュアリティ (叢書・イギリスの思想と文化 (2))

↑この中に「自己にそむく違反、男色」が入っているようです。

 もうちょっと最近のでいうと、ハート・デブリン論争あたりが気になる。児玉先生が『功利と直観』で紹介しているやつですね。児玉論文を読んだ感じだと、ハートの『法・自由・道徳』という講演録がテキストにできそうだけど、これは邦訳がないようなのでその点ではアレかも。でも講演録ってことはむちゃくちゃ専門的ってことはないだろう。スタンフォードっていうと信用ならないけど。

功利と直観―英米倫理思想史入門

功利と直観―英米倫理思想史入門

Law, Liberty, and Morality (Harry Camp Lectures at Stanford University)

Law, Liberty, and Morality (Harry Camp Lectures at Stanford University)

クィアとか
 たぶん今日本でLGBTやるんだったらここらへんを読むのが普通なのだろう。でも(LGBTとかセクマイ一般疎いのに)輪をかけて詳しくないのよねぇ。『ジェンダー・トラブル』とか『触発する言葉』とかを読めばいいのだろうか。しかし大学の先生があれだけわからんわからん言ってるものを学生が読んでわかるのだろうか。

ジェンダー・トラブル―フェミニズムとアイデンティティの攪乱

ジェンダー・トラブル―フェミニズムとアイデンティティの攪乱

触発する言葉―言語・権力・行為体

触発する言葉―言語・権力・行為体

・入門書
 いきなり専門書から入るより入門書から読んでみる、というのは安全な戦略かもしれない。江口先生がセックス哲学ブログのイントロで紹介してた入門書とかだろうか。

Philosophy of Love, Sex, and Marriage: An Introduction

Philosophy of Love, Sex, and Marriage: An Introduction

 哲学というアプローチにこだわらないのであれば、他の記事で紹介してた性科学の入門書とかでもいいかも。

Human Sexuality in a World of Diversity (case): International Edition

Human Sexuality in a World of Diversity (case): International Edition

 乗り気の人がいたらコメントなりreplyしてくれたらうれしいなぁ。もちろんここに挙げてある以外の本を読みたいってのでもいいです。