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 朝。オリンピックの開会式を観る。よぼよぼのポールがHey Jude。若い時はもっとすごかったんだろうな。
 ロックにファンタジー文学、コメディ映画と、イギリス文化の豊かさを誇示するような開会式だった。やっぱイギリスってすごいな。

 午前中。『ウェストファリア条約』をようやく読み終わる。結局、序論でしか収穫なし。*1
 なんというか、身の丈にあわない読書をしてしまった感がある。国際法史なんてわからないよ、というわけで政治哲学に回帰してミラー『ナショナリティについて』を読む。圧倒的に内容が頭へ入ってくるあたり、そういう勉強をまがいなりにもしてきたのだなぁ。
 ナショナル・アイデンティティとか、多文化主義とか、そっち系の話。去年この時期にキムリッカ『多文化時代の市民権』を読んだのを思い出す。面白かったなぁ。こういうもっと政治っぽいことをやっても面白いかもしれない。

 昼から夜まで断続的にそらねぇとskypeチャット。俺たちと同い年でもう妊娠した友達がいるらしい。「俺たちの歳で妊娠とかとんでもねえ」と反応すべきなのか、「俺たちももうそんな歳になったのか……」と反応すべきなのか。あと数年経ったら珍しいことでもなくなるんだろうなぁ、こういうの。
 まあ、子ども以前に彼女がいないんじゃどうしようもない。

 19時くらいになると、外がうるさくなってくる。家の近くの公園が、隅田川花火大会の穴場スポットなのだ。穴場スポットといっても、「穴場スポット」として有名になりすぎたせいで、ここ数年は頭のおかしい混雑なのだけど。
 出かけてみると、一番観やすいところはもう圧死しそうな混雑。後ろのお姉さんからビールをかけられた。しかたないので端の方で場所をとって、買ってきた安酒をあける。一人花火大会は酒が入らないと流石にやっていられない。それでも1時間くらいで限界が来て、早めに引き上げる。
 これで一人隅田川は4年連続くらいである。悲しいね。

 明日は春雨さんと会う。誘われてなんとなく「行きますー!」って言っちゃったけど、何を話したらいいのだろう。適当に楽しんできますが。


ウェストファリア条約―その実像と神話

ウェストファリア条約―その実像と神話

ナショナリティについて

ナショナリティについて

多文化時代の市民権―マイノリティの権利と自由主義

多文化時代の市民権―マイノリティの権利と自由主義

*1:というか、そもそもこの本はウェストファリア条約がヨーロッパ全体の国際政治において劇的な意味を有したという神話を否定する趣旨のものであるので、当たり前なのだった。