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 2限。ドイツ語B、だけど、電子辞書で英文法を調べて遊んでいた。Do you know it?とかI do not think so.とかYes, I do.の「do」ってぜんぶ動詞じゃなくて助動詞なんだね*1
 3限。ドイツ語C。二限続けてドイツ語だと聞く方も飽きてくるのだが、先生のほうも段取りが悪くて授業が崩壊しかけていた。

 このあと、読書会の予習をしようと思って家に帰ったのだが、『さよならピアノソナタ』を読み返していたら日付がかわってしまった*2
 『さよならピアノソナタ』は、主人公・ナオが不法投棄のゴミ山のなかでヒロイン・真冬と出会う場面からはじまる。世界的に有名なピアニストだったヒロインは、なぜか音大の附属高校ではなく主人公の通う普通高校に転入してきて、校舎の片隅の主人公が占有していた部屋を乗っ取ってギターばかり弾いている。部屋を奪われた主人公は、バンドのメンバーを探している音楽サークルの部長にそそのかされて、真冬と対決することになる。見事、対決に勝利した主人公は、ヒロインとともにその音楽サークルに入部してロックバンドを結成し、練習をはじめる。しかし、メンバーの心はうまく重ならない。ヒロインは、主人公に対する恋心のせいでバンドに参加しているだけで、うまく周囲になじめていなかったのだ。
 俺はナオになりたかった。彼はヒロインと喧嘩しながら一方で彼女のわがままに優しく応えて、かつバンド全体を俯瞰してとりまとめる役割を果たすようになる。しかし、これじゃあまるで下心を見透かされて慌てふためく真冬じゃないか。しかも、俺にはギターもピアノもなければ、主人公を魅了させられるだけの美しさもない。彼女は周囲の助けを借りて問題を乗り越えてゆくけど、俺にはその希望すらみえない。
 『さよならピアノソナタ』にはずっと音楽が流れている。「スタンド・バイ・ミー」「ブラック・バード」そして「さよならピアノソナタ」。でも俺には音楽が聞こえない。俺には・・・・・・。

さよならピアノソナタ (電撃文庫)

さよならピアノソナタ (電撃文庫)



*1:他はともかくdoの代動詞用法が助動詞のところに載ってたのはびっくりした。でも「Yes, we can」とも言うからまあ、そうなのかな。

*2:このブログは正午に日付が変わる設定になっているので、翌日の朝に日記を書いても正しい日付がつくようになっている。